新日本様式事務局から冊子が届く。
先日行われた会のリポートだった。
関連情報 https://www.tepia-infocompass.jp/japanesque-modern/information/files/thanks.html
以前から交流のある「新日本様式」協議会からの依頼により1月に作品を制作。
ホテルオークラでの作品展示発表とともに会に参加。
協議会理事長のパナソニック代表取締役会長 中村氏、経済産業副大臣の挨拶からはじまり盛大で華やかなパーティーであった。
ある方と話していて気づいたのだが、経済産業省との仕事での関わりは最近多い。
「JapanBrand」「感性価値創造イニシアティブ」「洞爺湖サミット」に続き、そして今回の「新日本様式」の憂愁の美を飾る機会に携わることとなった。
http://yozan.seesaa.net/category/4578159-1.html
http://yozan.seesaa.net/category/4990097-1.html
http://yozan.seesaa.net/category/5416542-1.html
かねてから、新日本様式の活動には注目していた。
産業を中心としたアプローチながら、伝統を現代にどう活かすのかというテーマには大きく関心をもつところである。
工芸、芸術といったものが産業全体にどのように関わってきたのか・・
その因果関係は歴史を見つめてみることで理解できるものはあるが、
もちろん現代とは違う点も多くある。
それは時代のおかれている環境が違うから当然でもあろう。
かつて琳派が過去を捉えた上で新たなる様式美を作ってきたように、現代の人間が過去を正しく解釈し、現代にどのように活かしていくのかが重要なのである。
模索は一向にかまわない。実験に実験を重ねる勇気は大事なこと。
しかしながらその一方で、安易に“和の流行”を追っかけているものも多く見受けられる。
表面的にただ軽くなぞるだけでは、伝統を活かしていることとは言えない。
「便乗型の和の伝統」なんてものは、そもそも伝統ではない。
それは、単なるトレンドやブームというものだ。
“ブームとしての和”をモチーフにただ使っているものは、極めてチープに見えてしまう。
和の本質というものを捉えていないのでは?と感じてしまう機会が最近多いのはきわめて残念である。
今一度、真の伝統とは何なのか?
そして、真の美しさとは何なのか?
を問われている現実を受け止め考えていくことが必要だと感じた。